【問題】清盛と離別した白拍子の祇王が母・妹とともに3人で出家されたとされる祇王寺はどこにあるか。
(ア)鳥羽
(イ)岡崎
(ウ)宇治
(エ)奥嵯峨
京都・観光文化検定試験 第9回 3級 第66問
【正解】
(エ)奥嵯峨
丸暗記しましょう!
奥嵯峨にある「祇王寺」は清盛と離別した白拍子の祇王が母・妹とともに3人で出家されたとされる寺院である
◾祇王寺
真言宗大覚寺派の仏教寺院。
寺自体は尼寺である。
山号は高松山。院号は往生院。
本尊は大日如来。
【白拍子とは?】
平安時代、白い水干(すいかん)、立烏帽子(たてえぼし)の男装で、当時流行した「今様」を歌いながら舞を舞った女性の芸能者。
▪祇王寺は、もとは法然上人の門弟良鎮によって創始された往生院という寺でした。
しかし、平清盛の寵愛を受け、のちに仏御前に愛を奪われて捨てられた白拍子の祇王が、母や妹とともに庵を結んだことにより、祇王寺と呼ばれるようになりました。
仏御前は加賀国の白拍子で、清盛の館に行き、舞をお目にかけたい、と申し出ます。しかし、清盛は「祇王がいるから、さっさと帰れ」と断わります。 そこを祇王が取りなし、会わせてあげたところ、清盛は仏御前を一目で気に入り、祇王のほうが捨てられてしまいます。
しかも残酷なことに清盛は、「仏御前の相手をせよ」と祇王を呼びもどします。
祇王は自殺まで考えましたが、母の説得で、思いとどまり、母と妹の3人で、都を捨てて出家したのです。
ある夜、草庵の戸をたたく音がしました。祇王が戸を開けると、そこにはなんと仏御前が立っていました。仏御前は自分が清盛の愛を奪ってしまったことを負い目と感じ続け、 「いつかは自分も捨てられる」とはかなんで、祇王たちの棲む草庵を訪れたのです。
祇王も恨みを捨て、「恨みも嘆きもない17歳が浄土を願うとは、まことの大道心の持ち主、仏道に導く善知識。 いっしょに往生を願いましょう」と迎え入れて、以後、4人は朝夕熱心に仏前に花香を供えて、ともに暮らし、往生の本懐を遂げたと伝えられています。
祇王寺の本堂には、祇王とその母、妹の祇女、仏御前、そして平清盛の像が置かれています。
【アクセス】市バス/京都バス 嵯峨釈迦堂前下車 徒歩約15分
【所在地】右京区嵯蛾鳥居本小坂町32
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