高台などを使って数十本の糸を組み上げる伝統工芸品は? 京都検定第13回3級過去!

【問題】丸台や角台、高台などを使って数十本の糸を組み上げ、多くの行程を経て完成する伝統工芸品で、最近はストラップやアクセサリーなどがおみやげとして人気のものは何か。

(ア)京くみひも

(イ)京小紋

(ウ)京友禅

(エ)西陣織

京都・観光文化検定試験 第13回 3級 第77問

【正解】

(ア)京くみひも

丸暗記しましょう!

「京くみひも」は、丸台や角台、高台などを使って数十本の糸を組み上げ、多くの行程を経て完成する伝統工芸品で、最近はストラップやアクセサリーなどがおみやげとして人気がある。

■京くみひも

京くみひもは、平安時代より神具・仏具、武士の鎧兜(よろいかぶと)、刀の下げ緒など装身具や調度品に広く使われてきました。現代では、主に帯締、羽織紐など和装用として用いられるほか、アクセサリーなどの新しいものもあります。

古代の縄文時代には、日常生活に簡単なくみひもが使われ、飛鳥・奈良時代に中国や朝鮮から技術がもたらされ、高度で複雑な工芸くみひもが生まれ、当時の遺品は、法隆寺や正倉院に収蔵されています。平安・鎌倉時代になると、唐風から和風へ移り変わり、意匠は優美なものになり、服飾を飾る平緒や袖括(そでくくり)の緒、冠の緒、巻物、箱類、楽器、調度などにもちいられる様々な紐がつくられ、用途範囲が極めて広くなりました。

室町時代になると、茶道の隆盛により、仕覆(しふく)の緒や掛軸の啄木など、わび・さびの思想から意匠も比較的渋くなり、桃山・江戸時代には、庶民にも広がりました。江戸時代には、組み方も多様になり、羽織紐、組帯などさまざまな技巧をこらすようになり、明治、大正、昭和と帯締、和装小物の世界に類のない美しい製品がつくられてきました。

道具は、丸台、角台、綾竹台、高台などがあり、基本的な組み方だけでも、40種類以上あるといわれ、一本一本の糸が綾をなす芸術品です。

(出典元 京都府ホームページ)

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