【問題】建武式目を制定し、のちに室町幕府とよばれる武家政権を開いた人物は誰か。
(ア)足利尊氏
(イ)楠木正成
(ウ)新田義貞
(エ)足利義昭
京都・観光文化検定試験 第13回 3級 第5問
【正解】
(ア)足利尊氏
丸暗記しましょう!
『足利尊氏』は建武式目を制定し、のちに室町幕府と呼ばれる武家政権を開いた。
◼︎伝足利尊氏像 (浄土寺蔵)
【建武式目】
幕府の発足に際して出された法令で、施政方針の宣言とでもいうべきもの。
1336年(延元1・建武3)11月7日、京都での足利尊氏側と後醍醐天皇側との合戦が尊氏側の勝利に終わったわずか5日後の段階で出された。
尊氏が日野藤範・玄恵法印・明石行連・布施道乗ら、幕府に近い公家・僧侶や、武家の法曹家である奉行人などに今後の政道のあり方を諮問し、それに答申する形式をとっている。
内容は、前文で、幕府の本拠地を鎌倉に置くべきか否かが問題とされ、鎌倉は不適切で、京都が適切であると明言しているわけではないが、京都とすることが適当であると主張されている。
次に本文17か条では、一般的な倹約、賄賂の禁止、進物の抑制、礼節・名誉を重んずることなどの道義的規定がなされ、さらに訴訟の公正、裁判手続の維持、戦乱中の京都の混乱を正し、宅地・家屋を元の持ち主に返還し、
狼藉を取り締まることが定められている。
幕府の支配体制としては、とくに守護に器用の人材を登用することを強調し、また無尽銭・土倉などを保護して市中の経済活動を円滑にすることを意図している。
17の数は聖徳太子の十七条憲法を意識したものであろうか。
さらに後文では、公家社会の延喜・天暦の時代、武家社会の北条義時・泰時の時代を理想として掲げることによって、建武新政の成果をも取り入れながら、鎌倉幕府体制の継承を宣言したものである。
(出典元 日本大百科全書)
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