【問題】『花の御所』を造営し、室町時代の権力を確立した将軍は誰か。
(ア)足利尊氏 あしかがたかうじ
(イ)足利義詮 あしかが よしあきら
(ウ)足利義満 あしかがよしみつ
(エ)足利義政 あしかがよしまさ
京都・観光文化検定験 第12回 3級 第6問
【正解】
(ウ)足利義満 あしかがよしみつ
丸暗記しましょう!
花の御所(京都アスニー蔵洛中洛外図上杉本陶版より)
丸暗記しましょう!
足利義満は『花の御所』を造営し、室町時代の権力を確立した。
【花の御所】
室町幕府第三代将軍足利義満は,永4(1378)年,北小路(きたこうじ,現今出川通)室町に新しい邸宅を完成させました。それは室町殿(むろまちどの)または室町第(むろまちてい)と呼ばれ,室町幕府の名の由来となりました。
康暦元(1379)年,その北の花亭と呼ばれた邸宅に移りました。鴨川の水を引き,花がたくさん植えられた庭園の美しさから両邸宅を合わせて「花の御所」と呼ばれました。
この地にはもともと崇光上皇(すこうじょうこう)の御所がありましたが,永和3(1377)年に焼失し,その跡地には菊亭(きくてい)家の邸(今出川殿)が建てられました。それも焼失した後に花の御所が建設されたので,それらの遺構をいかしたものと推測されています。
花の御所の造営により,上京は公家ばかりでなく武家の町ともなり,周囲には門跡寺院や武家の菩提寺などが建てられ,商工業者の町となった下京とは対照的な為政者の住まいする地となりました。
【足利 義満とは】
室町幕府第3代将軍(在職1368年 – 1394年)
父は第2代将軍足利義詮、母は側室の紀良子。
父の死後10才で家督を継ぎ、応安元年将軍に就任した。
成人後管領細川頼之を廃し親政を開始、南北朝合体や土岐・山名・大内氏の弾圧、明との国交回復に成功し、幕府権力を確立した。
出家後は鹿苑寺(金閣)を建立して北山文化を開花させるなど、室町時代の政治、経済、文化の最盛期を築いた。
義満が邸宅を北小路室町へ移したことにより、義満は「室町殿」とも呼ばれた。
のちに足利将軍を指す呼称となり、政庁を兼ねた将軍邸は後に歴史用語として「室町幕府」と呼ばれることになった。
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