【問題】寛永の三筆に数えられ、俵屋宗達や角倉素庵と協力して嵯峨本を出版した芸術家は誰か。
(ア)本阿弥光悦
(イ)尾形光琳
(ウ)宮崎友禅斎
(エ)野々村仁清
京都・観光文化検定試験 第12回 3級 第30問
【正解】
(ア)本阿弥光悦
丸暗記しましょう!
「本阿弥光悦」は、寛永の三筆に数えられ、俵屋宗達や角倉素庵と協力して嵯峨本を出版した。
■嵯峨本慶長(けいちょう)年間(1596~1615)後半期、阿弥光悦(ほんあみこうえつ)およびその門流が、京都の嵯峨で、主として木活字を用いて出版した書物。
出版地にちなみ嵯峨本と称するが、とくに光悦自ら版下を書いたものを「光悦本」という。
嵯峨本は料紙・装丁などに豪華な美術的意匠を施した、わが国出版史上もっとも美しい書物として知られるが、流麗な平仮名交じりの木活字で印刷された一連の書物は、それまで写本でのみ伝えられてきた『伊勢(いせ)物語』『源氏小鏡(こかがみ)』『観世流謡本(かんぜりゅううたいぼん)』などで、ほとんどがわが国における重要な古典である。
校訂作業も古典学者中院通勝(なかのいんみちかつ)らがあたったのですこぶる精密で、テキストとしての学術的価値はきわめて高い。
(出典元日本大百科全書)
■嵯峨本 「伊勢物語」
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