【問題】日本の漫画のルーツとも称される「鳥獣人物戯画」(国宝)は、( )の宝物である。
(ア)智積院 ちしゃくいん
(イ)高山寺 こうざんじ
(ウ)神護寺 じんごじ
(エ)実相院 じっそういん
京都・観光文化検定験 第11回 3級 第20問
【正解】
(イ)高山時 こうざんじ
丸暗記しましょう!
高山寺の宝物は「鳥獣人物戯画」で、日本の漫画のルーツとも言われる。
【高山寺】
こうざんじ、こうさんじ)[1]は、京都市右京区梅ヶ畑栂尾(とがのお)町にある寺院。栂尾は京都市街北西の山中に位置します。
創建は奈良時代と伝えるが、実質的な開基(創立者)は、鎌倉時代の明恵上人。
建永元年(1206)明恵上人が後鳥羽上皇より荒廃した神護寺の子院を賜り、名を高山寺として再興しました。
境内が国の史跡に指定されており、「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されている。
【鳥獣人物戯画(ちょうじゅうじんぶつぎが)】
高山寺に伝わる国宝・紙本墨画の絵巻物で、国宝。鳥獣戯画とも呼ばれます。
現在の構成は、甲乙丙丁全4巻からなり、
甲巻は擬人化された動物を描き、
乙巻は実在・空想上を合わせた動物図譜となっています。
丙巻は前半が人間風俗画、後半が動物戯画、
丁巻は勝負事を中心に人物を描いています。
甲巻が特に傑作とされていて、ウサギ・カエル・サルなどが擬人化して描かれた遊戯を躍動感あふれる筆致で描かれています。
甲乙巻が平安時代後期の成立、
丙丁巻は鎌倉時代の制作と考えらています。
作者は
鳥羽僧正覚猷(かくゆう、1053~1140)の筆と伝えるが、他にも絵仏師定智、義清阿闍梨などの名前が指摘されていて、いずれも確証はなく、未詳。
現在は甲・丙巻が東京国立博物館、乙・丁巻が京都国立博物館に寄託保管されている
甲巻 縦30.4cm 全長1148.4cm
乙巻 縦30.6cm 全長1189.0cm
丙巻 縦30.9cm 全長933.3cm
丁巻 縦31.2cm 全長1130.3cm
【アクセス】
■JR京都駅からJRバス高雄・京北線「栂ノ尾」
「周山」行で約55分 (途中、四条大宮・二条駅前・円町などを経由)、栂ノ尾下車。
■京都市営地下鉄烏丸線四条駅から、市バス8系統で約50分、高雄下車、徒歩約15分。
【所在地】京都市右京区梅ヶ畑栂尾町8
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