【問題】江戸初期、御室に窯を築き、色絵陶器の完成者として名を高めた人物は誰か。
(ア)野々村仁清 ののむらにんせい
(イ)奥田頴川 おくだえいせん
(ウ)尾形光琳 おがたこうりん
(エ)尾形乾山 おがたけんざん
京都・観光文化検定験 第11回 3級 第29問
【正解】
(ア)野々村仁清 ののむらにんせい
■色絵月梅図茶壺(重要文化財)東京国立博物館
丸暗記しましょう!
野々村仁清は、江戸初期、御室に窯を築き、色絵陶器の完成者として名を高めた。
【野々村仁清とは?】
色絵陶器を開花させ、完成したと言われています。
丹波国桑田郡野々村(現在の京都府南丹市美山町大野)の生まれ。
粟田口で焼物の基礎を学び、瀬戸に赴いて茶器製作の伝統的な陶法を学ぶ。
その後、正保年間(1644年 – 1648年)頃仁和寺の門前に御室窯(おむろがま)を開きました。
中世以前の陶工は無名の職人にすぎなかったが、仁清は自分の作品に「仁清」の印を捺し、これが自分の作品であることを宣言しました。
仁清の号は、仁和寺の「仁」と清右衛門の「清」の字を一字取り門跡より拝領したと伝えられています。
仁清は特に轆轤(ろくろ)の技に優れたと言われています。
現存する仁清作の茶壺は、立体的な器面という画面を生かし、金彩・銀彩を交えた色絵で華麗な絵画的装飾を施しています。
■色絵牡丹文水指(重要文化財)東京国立博物館
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